米Red Hatは3月14日(米国時間)、主力OSの最新版「Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 5」をリリースした。2年ぶりのアップグレードで、仮想化機能を統合し、管理やセキュリティなどを強化した。あわせてサポートやサービスの新メニューも発表した。
RHEL 5はLinuxカーネルをベースとした最新のOS。サーバーでは、スタンダード版のRed Hat Enterprise Linuxと、「Global File System(GFS)」を統合したRed Hat Enterprise Linux Advanced Platformの2種類で展開する。
最大の特徴は仮想化技術の統合だ。オープンソースの仮想化技術「Xen」を採用して、仮想化機能をOSに組み込み、RHELの全バージョンのほか、サードパーティOSもゲストとして利用できる。ハードウェアアーキテクチャは、米Intelと米AMDのx86およびx86-64技術、「Intel Itanium2」「IBM POWER」「IBM z-Series」「IBM S/390」をサポート。スタンダード版では最大4台、Advanced Platformでは無制限に仮想マシンを動かすことができる。
同社は仮想化機能の導入に合わせて管理機能も強化した。最新の管理機能「Red Hat Network Satellite」は、アップデート、マネジメント、プロビジョニング、モニタリングの4つのモジュール構成をとり、RHELベースのゲストを検出・作成して管理環境下に入れることができる。
また、RHELとサービスをセットにしたソリューションも提供する。同社はこの日、「Red Hat Datacenter Solution」「Red Hat Database Availability Solution」「Red Hat High Performance Computing Solution」の3種類のサービスを発表、導入や移行、統合を容易にするとしている。
このほか、サービスでは新たに、Red Hatのインフラと同社パートナーのアプリケーションを事前に統合して提供する「Red Hat Exchange(RHX)」の開始も発表した。
RHEL 5はサブスクリプション形式で提供する。価格はスタンダード版が349ドルから、Advanced Platformが1,499ドルから。
■ URL
米Red Hat
http://www.redhat.com/
プレスリリース(英文)
http://www.redhat.com/about/news/prarchive/2007/rhel5.html
( Infostand )
2007/03/15 08:59
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